塾講師の責任感
春は始まりの季節。
早慶道場のある四ツ谷にも着慣れないスーツに身を包んだ新社会人達の姿が目立つようになってきた。
多くの笑いと涙に支えられた学生生活に別れを告げた彼らにとって、この4月は不安でいっぱいのスタートであることだろう。
しかし、学生時代に「生きる力」をしっかりと養っていたのであれば、そんな不安は直ぐに吹っ飛んでしまう。
無論、それを鍛えるのは学生時代の勉強、特に「受験」という苦難の経験である。
長期的に「志望校合格」という目標に向かってひたすらに努力し、どんなに辛くても最後までやり抜いた経験があるかどうか。
これこそが若いうちに「生きる力」を身につける唯一にして最大の方法である。その人の人生を将来的に変える1つのきっかけとなるのだ。
どうか彼らが強く逞しく、「生きる力」に溢れた人間であることを願う。そうであれば必ずや彼らの将来は希望に満ちた明るいものになるだろう。
さて、春は始まりの季節。それは新社会人だけでなく、「新大学生」であっても同じこと。
晴れて入学し、授業の履修予定が確定した後、彼らが真っ先にすることと言えば「アルバイト」をきめること。
そして実際に勤務するかどうかは別として、全体の約7割にあたる人数が塾講師や家庭教師のバイトを希望しているという。
大手進学塾には、「塾でバイトをしたい!」という新1年生達が一斉に応募してくる。
志望動機はおおよそ「大学生のバイトと言えば塾講師が定番だから……」とか、「家庭教師は短時間で効率的に稼げるから……」とかがほとんど。
まとも(真っ当)な志望動機を持って応募してくる学生はほとんどいないのが実情なのである。
もちろんそんな安易な気持ちで塾講師や家庭教師の仕事(責任)が果たせるわけがない。
塾講師・家庭教師の使命とはすなわち「生徒を志望校に合格させること」。
ただ毎日なんとなく授業して効率よくお金を稼ごうなんて人間は、子供たちの前に立つべきではない。
しかしながら、大手進学塾の中にはそんな“ダメ”な大学生でも採用してしまうところがある。
残念ながら実際の塾名を上げることはできない。しかし、少なからずそんな塾がこの世に存在するのだ。
そんな“ダメ”な講師は生徒のことなんか考えていない。ただ「授業したい」だけなのである。
確かに授業は楽しい。子供たちが「わかった!」と目をまん丸くした瞬間の興奮は何にも代えがたい。
だが、それで満足してはいけない。
生徒に授業を理解させるのは当たり前。まだ講師としての責任を果たしたとは言えない。
塾講師の仕事(責任)とは、「生徒の成績を伸ばし、志望校に合格させること」。
こんな当たり前が出来ない同業他社がこの世に存在している事が、私は恥ずかしくて仕方がない。
生徒の事を一体なんだと考えているのか! 許されるなら問い詰めたいくらいだ。
「授業さえこなしてくれれば文句は無い」と、生徒の事など眼中になく、目の前の授業をただ消化するだけの塾。
そして「効率よく稼げるから」、「授業が楽しいから」と子供の顔すらまともに見ていない、自分の都合のみしか考えていないジコチューな講師。
もしもあなたのお子さんがそんなところで勉強しているのなら、なんと不幸なことだろうか。
即刻退塾届を出し、「本当に子供の事を考えてくれる塾」を探した方が良い。
あなたの何よりも大切なお子さんは、良い塾に通っているだろうか?
そして、良い講師に教わっているだろうか?

成績が伸び悩むのは、子どものやる気や努力が足りないと思ってしまいますが、良い講師とダメな講師の見極めるポイントは?
転塾のタイミングは、どの段階で判断すると良いのでしょうか?