成績アップの方程式
突然で恐縮だが、皆さまに質問。「良い授業を受ければ成績は上がるのだろうか?」
「そんなの当たり前じゃない……」と思われるだろう。
「良い授業だから、成績が上がるんでしょう?」と、逆に質問され返されるかもしれない。
しかしながら、答えは「NO」!
「良い授業=成績アップ」とはいかないのである。
もちろん、成績アップのためには「良い授業」は必要だ。
ただ肝心なのは「良い授業」を受けたら、それをすぐさま「成績アップの方程式」に乗せなければ意味がないのだ。
では、「成績アップの方程式」とは一体何か。今から皆様だけ、特別にお教えしよう。
「成績アップの方程式」とは、「理解→定着→得点」のスリーステップの事を言う。
よく覚えておいてほしい。「理解→定着→得点」である。
そもそも授業というのは、このスリーステップの内、第一段階目である「理解」をさせる場に過ぎない。
もちろんこの授業が、「生徒たちにわかりやすく、理解しやすい」もの(=良い授業)であることは、成績アップの大前提である。
しかしどんなに「良い授業」を受けて内容を理解しても、これだけでは成績は上がらない。
なぜかと言えば、授業というのは「頭に知識をインプットすること」しかできないからだ。
そして勝負の入試本番ではこれを出力、つまりアウトプットの作業が要求される。
つまり、いくら脳みそに知識を詰め込んでも、必要な時にそれを取り出せるようにしておかなければならない。
その為には、まずは授業で理解した知識を、しっかりと脳みそに「定着」させる必要がある。
定着とは、「新しい知識や技術を覚えること、身につけること」を言う。
この定着作業がなければインプットした情報はあっという間に消えて無くなってしまう。
これでは、どんなに良い授業を受けていても全てが無駄になってしまう。
そして、理解をしっかりと定着させてしまえば残るは「得点」だけ。
復習をしっかりとして定着した知識であれば、例え試験に出されても瞬時に解答できるはず。
逆に中途半端にしか復習をしていない、しっかりと定着させていない知識だから得点できないのだ。
しっかりと、当たり前のことをとことんやりきること。
こうすれば必ず試験で得点できる。そして初めて成績が上がるのである。
私が言う「良い教師」というのは、この「理解→定着→得点」の方程式を理解し、実践している教師のこと。
彼らに共通して言えるキーワードは「教えすぎない」ということだ。
世間ではついつい、「何でも教えてくれて、疑問にもすぐ答えてくれる先生」というのが「良い教師」だと思われがち。
しかし、私にとってみればそんな教師は「良い教師」でもなんでもない。むしろ「悪い教師」の典型だ。
そんな教師に教わっている生徒達は、自分で考えること、自分で解決することができなくなってしまう。
授業というのは、キッカケを与える作業である。
だから、「良い教師」は決して教えすぎない。
最初に解き方やヒントを与えて、生徒に考えさせて、自分で解答する方法を示すだけである。
生徒は授業で教わった問題の解法という知識を「理解」し、それを何度も繰り返しやり方を「定着」させ、試験本番で「得点」する。
これが、志望校合格を勝ち取った子供たちに共通する勉強の流れなのだ。
しかし、「悪い教師」のように「何でも教えて」「疑問にもすぐ答えて」しまうと、子供たちは自分で考え、何度も繰り返すという定着の作業を体験することが出来ない。
これじゃ成績が上がらないのも無理がないわけである。
最後にもう一度。成績が上がる方程式は、「理解→定着→得点」である。
いくら知識を詰め込んでも、本番でアウトプットできなければ成績は上がらない。
これは私の著書『中学受験で夢をかなえる』でも詳しく書いてある。ぜひ手にとって読んでみてほしい。
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