その宿題、本当にしなくちゃいけないの?
受験カウンセラーとして様々なご家庭のお話しを聞いていると、「塾の宿題をこなすだけで精一杯なんです……」という悩みに直面することが多い。
中には宿題が終わらずに毎晩深夜1時過ぎまでかかってしまい、慢性的な寝不足による体調不良を起こしている子供も少なくはない。
こんな時、私は笑顔でサッと言うのである。
「宿題なんてね、全部こなす必要はありませんからね」
もちろん、宿題は全てやらなければならない。当たり前。
しかし私がここで言いたいのは、「宿題に追われて睡眠時間を減らす必要などない」ということ。
もしも生活習慣に支障が出るのであれば、そんな体に悪い事をやっても何にも身に付かない。
宿題が終わらなければそこまでで良いのだ。そして、「じゃあどうして宿題が終わらないのだろう」と原因を追究し、対策を講じて宿題を追われないようにすればいいだけの事だ。
「宿題を上手くこなせない理由」というのもパターンがもう決まっている。大別すれば以下の5パターンの何れかに該当している。
①宿題の絶対量がそもそも多すぎる
②塾の授業を全く理解できていない
③レベルがまだ追いついていない
④忙しすぎて時間がない
⑤怠けていて時間がない
①~③の場合、問題は塾側にある。そして宿題をこなしきれなくなっている場合、大凡これらの事例に当てはまる。
そしてこういった事は集団指導塾のほとんどで起こりうる事態でもある。
集団指導の場合、クラスで一律に共通の宿題を課しているのが実際のところ。
これが多くの場合消化不良を起こしてしまう一番の原因である!
いくら集団で同じ授業を受けたとしても、理解度や習熟度、得意不得意は子供によって違う。
本来宿題というものは、生徒一人ひとり個別に指示されるべきはずのものなのだ。
しかし大抵の場合、最も高いレベルの子供に合わせた宿題を、クラス一律で課してしまっている。
これでは最上位層の子供たちにはピッタリだとしても、他の子にとってはそうではない。
いくらやる気を持ってやろうにも、レベルの合わないものばかりをやらなければならないと意欲もゲンナリ、ただただ時間を大量に消費するだけ。
そしていつの間にか勉強をする目的が「志望校合格」から「宿題を終わらせること」にすり替わってしまい、目的もなく大量の課題を機械的にこなすだけになってしまう。
④の場合は生活習慣の見直しで解決する。
一日のうち少しでも良い、しっかりと宿題に取り組める時間を設けられているかどうか。
もし設けられていないならば、どの時間を学習時間にするのか検討してスケジュールを組んであげて欲しい。
例えば朝早く6時半ごろに起床して、30分だけドリルを解く時間にあてるとか、夕飯前の午後6時から7時は宿題をする時間だと親子でルールを決めるとか、方法はいくらでもある。
ポイントは生活習慣の中に宿題を盛り込む事だ。
そして⑤の場合は「子供が受験することの意義」をしっかりと理解できていないのが原因。
これについては昨年「どうすれば子供は勉強するのか?」という投稿の中で詳しくふれている。是非参考にして欲しい。
要は「受験をして合格すれば将来こんな風になれるよ!」とイメージさせてあげることが全てである。
親子の会話を通じて、子供に夢を見させてあげて欲しい。そうすれば必ずや子どもはその夢に向かって勉強し始めるだろう。
宿題は本来全てやるべきもの。やり遂げなければならない。
しかし、生活リズムを崩すような非効果的で無意味な宿題になってしまっているのなら、一歩立ち止まって考え直してみて欲しい。
現在、私 野田英夫が無料で個別カウンセリングを実施している。
中学受験でお悩みのある方は、遠慮なくカウンセリングを申し込んでもらいたい。
