中学受験で早慶を目指す!
険しい道の向こうに見えるもの
中学受験とは、長く険しい山道のようなものです。しかし本気で努力した末にたどり着く「合格」という名の頂には、12年間の人生で経験したことのない感動が待ち受けています。
そしてこの瞬間は特別な子供たちのためのものではありません。中学受験の感動とは本来、普通の子供たちのためにあるのです。
しかし、努力だけではどうしても登りきれない山もあります。開成や桜蔭など「御三家」と呼ばれる中学校がそれにあたるでしょう。御三家中学とは、12歳という年齢までに能力が開花している「早熟な」子供たちだけが合格できる学校と言っても過言ではありません。まだまだ成長途中で花開く前の子供たちには、いくら努力しても制覇できない難関。それが御三家中学です。
しかし、逆を言えばそれ以外の学校は正しい努力さえすれば全て合格できます。必要なのは日々の継続した学習と明確な目標設定です。山を登る時、頑丈な足腰と頂上への地図がなければ頂上へと辿りつけません。中学受験でもそれは同じことです。志望校を見定めて、日々の学習をしっかりとこなせば、必ず感動の瞬間が訪れます。
もし、明確なゴールが決まっていない場合。ぜひ「早慶中学」を目標にしてください。早慶とは、「足腰」と「地図」があれば合格できる最高峰の学校です。「早慶中学受験」という長く険しい苦難の道を乗り越え、是非とも将来大きな「夢」に向かって歩む「生きる力」を身につけてください。
2010年度入試、最大のキーワードは「早稲田」
教育業界において「早慶中学受験」、特に「早稲田」という名前は例年以上に注目が集まる存在となっています。なぜなら早稲田が次々と新規校を開校させて大攻勢を仕掛けているからです。
早稲田は2009年度から大阪の摂陵中学校を系属化し「早稲田摂陵中学校」とした他、創始者である大隈重信の出身地である佐賀県に「早稲田佐賀中学校」を2010年度に新規開校します。
そして同じく2010年度、推薦率100%の完全附属校である早稲田大学高等学院(早大学院)に中学部を設置されるというニュースは、きっとご存知の方も多いのではないでしょうか。
早稲田大学高等学院中学部(早大学院)の学生には、将来の早稲田大学入学が確約されます。「附属」中学校なので大学への推薦枠も広く、政治経済学部や法学部、理工学部といった人気学部にも附属推薦で入学できます。
早大学院は人気がかなり高くなると予想されますが、試験日が早稲田実業学校中等部(早実)・早稲田中学校(早中)と重なっています。この3校の倍率がどうなるのかが、今年の中学受験において最大の見どころとなるでしょう。
早慶中学を目指すために必要な力
では、これから最高峰へと挑む子供たちのために、早慶中学とはどんな山なのかを簡単に解説しましょう。まず覚えておきたいのは、早稲田は「思考力重視」、慶應は「処理能力重視」という違いです。
早稲田で重視される思考力とは、物事を深く考えられる力のことです。どんな問題に対しても、果たして何が最善の策なのかを考える「検討する力」が大切だと言えるでしょう。ただ知識を詰め込むだけではなく、それを使って広く応用できるかどうか。思慮深く、身のある人間を早稲田は求めています。
例えば野球の名門としても有名な早稲田実業は、個性的な問題が数多く出題されていることで知られています。特に算数の難易度が高く、理科・社会も最近のニュースから、生徒が日頃関心をもっているかを推し量る問題が出ています。基礎的な知識を応用し、今直面している問題に当てはめられるかどうかを、早実は見ているのです。
早稲田中学では極端な難問は少なくなりますが、やはり各教科ともに幅広い範囲の問題が出題されます。一つ一つの単元をしっかりと学習し、問題の「原理」まで深く理解できているかどうか、そしてその原理をいかに利用できるかがポイントです。徹底的に基礎・応用問題を繰り返し演習し、骨太の学力を身につけましょう。
早大学院は今のところ試験内容に関する情報を公開していません。しかし説明会での話を聞く限りでは、おそらく他の早稲田系中学校と似たものになるはずです。思考力に重点を置いた、各教科とも記述式解答問題が多く出題されるのではないでしょうか。また早大学院は早稲田系では唯一、面接試験が実施されます。これはつまり初年度募集と言うことで、「この子供は本気で早稲田を志望しているのか」を見たいという理由によります。また同時に、深い思考力がある人間か、将来性のある人間かどうかも図っているのでしょう。将来性のある人間とはつまり、自分の考えをしっかりと口にできる「自立した人間」、つまりコミュニケーション能力がある人物ということです。これは学院長の「これからの時代を生きるにふさわしいコミュニケーション能力を身につけることが大切」という発言からも明らかです。早大学院を目指すのであれば、しっかりと自分の言葉で思いを伝えられるようになることが必要です。
一方、慶應で重視される処理能力とは、「短い時間で正確に答えられる力」をいいます。慶應普通部・中等部・湘南藤沢の3校ともに、出題問題数が非常に多く、そして選択式解答の問題がほとんどです。
これは「慶應義塾」という学校が決断力重視、何ごとにも迷わずに正しい決断を下せる子供に来て欲しいというメッセージの表れです。もちろん正しい決断を下すためには正しい情報が不可欠ですので、各分野の幅広い知識は必要です。そのためにも基礎を徹底的に復習することが最大のポイントです。慶應の鍵は、基礎を徹底させた上で、迅速かつ正確な決断ができるかどうかだと言えるでしょう。
ただし、慶應普通部に関しては時間が短い上に記述式解答も多く出題されます。これは「いかに端的に問題を理解できているか」を図るものですから、本質的に求めるものは中等部や湘南藤沢との違いはありません。やはり、処理能力が重要視されるテストだと言えるでしょう。
改めて申し上げます。早慶中は普通の子供でも、正しい学習をすれば必ず合格できる学校です。「ウチの子にはムリだ」なんて決して諦めないでください。今から親子二人三脚で、最高峰の頂上まで登ってみませんか。
