目標設定はスマートに
先週約束したとおり、今週は「目標設定の方法」について。
「子どもの『やる気』を引き出すためには、まずは『目標』を持たせてあげること」だと先週書いた。
私自身の経験でも、目標を持った子は必ず「やる気」も強くなる。
やる気が上がれば勉強の精度も向上。結果として成績も上がり、志望校合格にも近づくのである。
しかし、やみ雲に目標設定しても意味がなくなってしまう。
目標設定するからには、目標を達成させなければいけない。
しかし目標の決め方を誤ってしまうと、ハナから達成しようという意欲が削がれてしまう。
こんな事態に陥らないために、今日は目標設定の「SMART法」を紹介しよう。
「SMART法」とは、
「S」Specific(具体的で)
「M」Measurable(測定可能で)
「A」Agreed(納得していて)
「R」Realistic(現実的で)
「T」Timely(期限がある)
の頭文字を取ったもの。つまり「具体的かつ現実的で、期限までの効果が測定可能かつ本人が納得した上で」目標を設定する方法だ。
こういうと少し難しい感じがしてしまう。1文字ずつ内容を見ていこう。
S「Specific(具体的で)」とは、「漠然とした目標設定ではなく明確に目標を設定せよ」ということ。
例えば目標を「成績を上げたい」のようにアバウトなものにしないことが、Specificな目標だと言えるだろう。
具体的には「苦手科目の国語を次の模擬試験までに偏差値55以上にする」というような感じ。
なるべく細かく、詳細な目標設定をした方が本人の意識のためにも良い。
M「Measurable(測定可能で)」とは、「目標が達成できたのかできなかったのかを明確にする」ということである。
例えば目標を「数値」で決めればできたかできなかったかは明確になるはずだ。
上記の目標も「次の模擬試験までに偏差値55以上にする」というのは、偏差値55に到達したかどうかでハッキリと効果を測定できる。
もちろん目標は数値にこだわらなくともよい。ただし「志望校に合格する」という合格するというように、目標が達成できたかどうかがはっきりわかるもの出なければ意味が無い。
A「Agreed(納得していて)」とは、目標達成しようとする本人、つまり「子ども自身がしっかり納得した上で設定した目標かどうか」かどうかである。
何度も繰り返しお話ししているが、中学受験とは親のためのではなく、子どもが子どものためにする受験である。
つまり受験する子ども自身が、成績を伸ばすこと、勉強すること、受験すること、に同意(納得)をして初めて目標設定が可能となる。
子どもが自分のための受験だと理解していない内は、どんな目標を設定しても満足のいく結果は得られないということだ。
R「Realistic(現実的で)」とは、「明らかに実現不可能な目標設定ではいけない」ということだ。
例えば(こんなご家庭はいないと思うが)、小学6年生の秋の段階から中学受験を始めて御三家に合格するなんてことはまず不可能である。
早熟な処理能力が要求される御三家に合格するためには、もっと早い段階からの徹底的な志望校対策が不可欠である。
しっかりと足元を見定めて、決して高望みはし過ぎずに実現可能な目標設定をすることが大切である。
そしてT「Timely(期限がある)」とは、読んで字の如く「時間的な期限を設定すること」である。
「いつか、きっと成績を上げたい」と思っているだけでは成績が上がることはない。
目標を立てる上では必ず「いつまでに」という期限を決めて目標設定をすることが重要だ。
そうしないと何より勉強する当人の「やる気」に火がつかない。終わりの見えない仕事は永遠に終わらないものだ。
締め切りが見えるからこそ、「それまでに必ずやり遂げて見せる」という達成意欲が芽生える。期限を決めるだけでその目標の達成率は大幅に向上するだろう。
なかなか目標を決めても達成できずに終わることが多い方は、ぜひこのSMART法を実戦し、目標を達成する喜びを知ってもらいたい。
決して途中であきらめず、粘り強く困難に耐える強い心が身に付くことだろう。

目標設定の仕方、とても参考になりました。
ありがとうございます。
今まで、漠然としすぎた目標だったり、
期限が無かったりしていたので、
成果が上がらなかったように思います。
子どもと話し合って具体的な目標設定の仕方をアドバイスしてみます。
みかんさん
ぜひ実践してみてください。今までできなかったことの多くのが可能となるはずです。