模擬試験の活用法
9月から小6生を対象とした模擬試験が開始されている。
主要な模試として挙げられるのは、
全国中学入試センター(日能研)が実施している「合格判定テスト」、
四谷大塚が実施している「合不合判定テスト」、
首都圏模試センターが実施している「統一合判」、
似たような名称なので紛らわしいが、
これらの模擬試験はすべて志望校判定ができる。
そして結果が返ってくるたびに、
喜んだり、怒ったり、悲しんだり、悔しがったり、と感情が高ぶることになる。
なかなか結果を冷静に分析できないものである。
さらに思っていたよりも結果が芳しくなかった場合には、
感情的になって子どもを問いつめてしまうものである。
しかし、忘れてはならないのは、
これらの模擬試験は、すべての受験生を対象にしたものであるということ。
つまり、お子様の志望校に合わせて作られてはいない。
だから、「そのまま合格判定を鵜呑みにしなくてもいい」ということ。
合否判定が20%以下だとしても、完全に夢が絶たれた訳ではないのだ。
そこで模擬試験を受験した後に、
ご家庭で注意していただきたいことがある。
特にこれは結果が悪かった場合についてであるが、
「結果について叱ってはいけない」。
これは受験生のご家庭では鉄則である。
例えば、偏差値で50以上は取れていたと思ってのに、偏差値45だった場合など。
「こんな成績じゃ、第一志望校受からないじゃない!」と感情的に子どもを叱りがちだ。
しかし、こんな場合、結果について叱るのではなく、
その結果になったプロセス(過程)を分析するようにすべきなのだ。
「偏差値45だったけど、何がいけなかったのか一緒に考えてみない?」
これならどうだろうか。
子どもは叱られている気持ちにならず、それまでの勉強の問題点などを振り返ろうとするはずだ。
結果が伴わなかった場合、必ず原因があるものだ。
この偏差値45というのが実力通りであれば仕方ないのかもしれないが、
試験当日は緊張して実力が発揮できなかったとか、
ここ1ヶ月間、国語の勉強を疎かにしていたとか、
試験のときに時間配分に失敗してしまったとか、
様々な分析ができるはずだ。
模擬試験を受験する目的にはこのようなものがあると思うが、
・現在の実力を知る
・合格可能性を知る
・不得意分野を知る
・本番に向けて試験慣れするため
何よりも試験のたびに同じミスを繰り返さないという重要な目的もある。
プロセス(過程)を振り返ることで、原状の問題点を克服することにも繋がるのだ。
