どうすれば子供は勉強するのか?
明日はクリスマス・イブ。受験勉強もひと休みさせて、家族そろって外食というご家庭も多いのではないだろうか。
私はと言うと相も変わらず忙しい毎日で、クリスマスの楽しさを謳歌する時間が全くない。正に文字通り厳しい「師走」の日々である。
たまにはパァーっと遊びに行きたいが、これも可愛い教え子のため。子供たちの「夢をかなえる」ために年末年始も奮闘している。
ところで、この「裏・中学受験で夢をかなえる」というブログタイトル。「いったい何が裏なの??」と思われた方も多いのではないだろうか。
実は、私が書いた、裏ではない正真正銘の「中学受験で夢をかなえる」という本が、明日全国の一般書店で販売される運びとなった。
正しい勉強法、正しい子供との向き合い方、正しい塾の考え方に加え、なんと私のヒストリー(!)についても詳しく書いたものである。
ぜひぜひ受験勉強でお悩みの方が、この本を手にとってお悩みが解決することを願っている。
さて、今回のお話は先週からの続き。「どうすれば子供は勉強するのか?」についてお話したい。
「えーっ!? そんなのムリに決まってるじゃない」なんてお考えは一旦さておいて、まずはゆっくり考えてみて欲しい。
子供に中学受験をさせるにあたって、最初にしなければいけないことはなんだろうか?
一言に「中学受験」といっても、子供にとっては何なのかはわからない。
お母さんが言うから塾に通って、塾が言うから勉強してという子供がほとんどを占めていることでしょう。
だからまず、子供が自発的に勉強するためには、「なぜ中学受験をした方がいいのか」をしっかりと理解させることが重要なのである。
そしてもちろん、その「役割」は親が果たすべきもの。
なんだかすごく重大な任務のようだが、役割と言っても、ほんの些細なことである。
大人の役割。それは「子供に夢を見させる」ことだ。
一見勉強には全く関係なさそうな、途方もない子供じみた夢でも一向に構わない。とにかく、まずは子供が将来に希望を抱けるようにすることことから始めて欲しい。
もし子供が「僕は将来お医者さんになりたい」、「私は絶対アナウンサーになりたい」とか、将来の職業についての夢を持ってくれたらベスト。
たとえそれが「芸能人の○○みたいになりたい」とかでも構わない。中には「ロザンの宇治原みたいになりたい」といって、一生懸命勉強し始めた男の子だっている。
「宇宙人と会いたい」、「地球上から戦争をなくしたい」というような実現が難しいような夢でもOKなのだ。子供の仕事は「夢を見ること」なのだから、むしろこれくらい壮大な野望をもってくれた方が頼もしい。
しかし、最近はこんな「子供らしい夢」をもつ子供たちが減ってきている。
2007年の内閣府の調査によると、『小学生男子が将来なりたい職業』のトップテンに「会社員」や「公務員」、「コンピュータ関係」など、極めて現実的な職業がランクインしていた。
もちろんいずれも立派な職業には変わりないが、いささか小さくまとまりすぎている印象である。
大きな目標がないから、子供も「一生懸命勉強しなきゃ」という気が起こらないのである。
大きな夢を目標に定めて、それを実現させるためには「中学受験が最善の道だよ」と導いてあげること。すると、子供は自然と勉強熱が高まって勝手に勉強し始める。
子供にこの“熱さ”がなければ、どんなに恵まれた環境にいても大成しないし、そもそも自分から勉強に取り組むことはないだろう。
そんな状態では例え塾側がその子の理解度を合わせた“完璧な”授業をしたところで、右から左へと受け流されるだけで何も吸収してはくれない。
この「意識づけ」は子供に限った話ではない。親にも「受験は子供のもの」という意識がしっかりしていなければならない。
ついつい「子供だから何もできない」と、手当たり次第にあれこれ勉強法に口を出したり、志望校を勝手に決めたりする保護者が多いが、そんなことは言語道断なのだ。
子供に親のエゴを押し付けてはいけない。親は子供に「どうなりたい」、「どうしたい」ということを考えさせ、子供がその目標に向かって歩み始めた時にサポーターとなってあげなければならない。
中学受験というドラマの主役はあくまでも子供。壮大な夢物語をハッピーエンドで終えるためには親は脇役に徹し、主人公である子供の良き理解者・応援団にならなければならないのだ。
