信念が桜を咲かせる
三寒四温の日々が続いたが、いよいよ東京も春めいてきた。
早慶道場がある四ツ谷駅から“女子御三家”のひとつ、雙葉中学校に向かう道すがらには桜並木が広がっていて、今では美しいピンク色のトンネルをくぐることが出来る。
これが見たくて、わざと早く家を出てそっちへ寄り道をし(私の塾は駅を挟んで反対側にあるのだが)、ついつい感慨に耽ってしまう。
「きっと今年の卒業生たちも、同じように桜を見上げているのかなぁ……」
子供たちの門出を祝うように咲き誇る花は、子供たちにとっても忘れられない情景となって、ずっと心に残ることだろう。
長年の努力が実り、憧れの学校での生活をスタートさせた子供たち。
彼らに共通して言えるのが、「絶対にムリだ」とは口にしないことだ。
「『無理だ……』と口にした瞬間に、可能性はゼロになる」。彼らは辛い時でも泣きながら勉強し続け、今日の晴れの日をつかみ取った。
そしてこのことは子供たちだけでなく、親であっても同じことなのである。
早慶道場は、早稲田と慶應の付属中学を目指す生徒のための進学塾。多くのご家庭が入会を希望して訪れてくるのだが、時々こんな親がいたりする。
「早慶なんてトンデもない! 難しくてウチの子供には無理です!」
「じゃあ何しに来たの?」と思わず言いたくなってしまうものだが、こう言った事を考えている方は実は結構多い。
そして私はこういう親に対して、必ず「そういう考え方では絶対合格できませんよ」と即答する。そして驚いたところに更に一言。
「お母さんが『無理』なんて言っちゃダメです! お子さんも『無理』だと思い込んで、本当に『無理』になっちゃいますから!」
早慶中は確かに難関校ばかり。合格を勝ち取るのは難しい。
しかし、「正しい勉強」と「適切な指導」さえあれば、誰でも合格できる学校である。
確かに世の中には努力だけではどう頑張ってもクリアできない目標がある。
例えば開成中学校や桜蔭中学校など、いわゆる「御三家」と呼ばれる学校に合格することがそれだ。
「御三家」合格には精神的にも早熟で、「他の子供には真似できない能力」を持っていなければ合格できない。
この「他の子供には真似できない能力」とは、「論理的思考ができる」ということ。
多くの場合、子供はある物事について「面白い」とか「好き」だとか、その場で感じた感情に基づく「直観的思考(主観的思考)」でしか判断出来ない。
事実、「御三家」合格を果たした子供たちのほとんどが「論理的思考」を身につけている。
但し、これは「天から授かった」ものではない。
仮に12歳で「直感的思考」でしか物を考えられない子供でも、年齢を重ねれば自然と「論理的思考」も身につけられるものである。
要はただ単純に、成長の早い遅いの問題である。言ってしまえば身長の伸び方と同じだ。
ちなみに、早慶道場は早慶中学専門特化。その為、超合理的な指導を可能にしている。
各校入試を徹底して分析し、早慶道場「独自の傾向と対策」をまとめてデータベースとして保存、活用している。
だから子供の志望校に合わせて、出題される可能性が高い単元を無理なく、無駄なく効果的に学習できるシステムが整っている。
子供がまだ「直感的思考」しかできなくても、本当に必要な情報を的確に学習できるので、ごく普通の子供でも早慶中学合格へと導けるのである。
つまり、早慶中学合格はやり方次第。本当に必要な志望校対策さえしっかりと行えば、必ず結果が出るのだ。
だから、親が「早慶なんて無理です」なんて考えてはいけないのである。重要なのはやり方。勉強の方法次第で全ては変わる。
親がすべきことは、まずは兎にも角にも子供の可能性を信じること。
なかなかすぐには効果は出ないだろう。しかし、正しい学習法をしていれば必ず結果は伴ってくる。諦めずに信じてあげて欲しい。
親が「合格」を信じていないと、子供はそれを敏感に察知してやる気を失ってしまう。
逆に、親が子供の合格を信じていれば、子供はそれを勝手に感じ取るもの。親の期待に無意識のうちに応えようと奮起する。
辛い時にも「不動の信念」を持ち続け、受験勉強に取り組んでもらいたい。
「必ず合格する! 我が子なら絶対に夢をかなえられる!」と、まずは信じることから始めて欲しい。
桜は、冬の厳しい気候を乗り越えて初めて美しい花を咲かせる。
受験もそうだ。辛く厳しい時期があるからこそ、「志望校合格」という夢のつぼみは開くのである。
「闘う前から負けることを考えるバカがいるか!」と言ったのはアントニオ猪木だが、本当にその通り。
信じれば、可能性は無限に広がる。しかし出来ないと思った瞬間に可能性は0になる。
どうか、子供の可能性をつぶさないで欲しい。どんな時にも「必ず出来る!」と信じてあげてもらいたい。
そうすればきっと満開の桜並木の下、笑顔で志望校へと歩みを進めることが出来るだろう。
